ド貧困から起業へ〜奇跡のV字復活ストーリー〜【第4話】
僕の人生をある意味色々変えてくれたキャンパスライフ
なんでみんな、そんなお金に困ってないの…?
僕は大学生になり、友達をたくさん作り、サークルにも何個か入り、めちゃくちゃ大学生活を満喫していました。
そしてバイトをもう1つ初め、掛け持ちして、月に10万くらいは稼げるようになりました。かなり遊びの幅も広がり、お酒も飲めるようになり、すっごく楽しかったです。
そして、人生で初めての彼女もでき、この時僕はまさに人生のピークを迎えていました。笑
ですが、僕はだんだん周りの友達との差に違和感を感じ始めていたです。
なぜなら、僕の周りの友達には全員「お父さん」がいたからです。
周りの友達はみんな、親に車を買ってもらい、バイトをせずとも毎月何万円もお小遣いをもらい、仕送りをもらいっていたんです。そして、年間150万近くの授業料を当たり前のように払ってもらい、しかも一人暮らしまでさせてもらっていたんです。
つまり何もせずとも何不自由なくヘラヘラ楽しく生活していたように、当時の僕の目には写っていたんですね。
それに対して、僕はバイトを2つ掛け持ちし、そこまで時間が無いわけではありませんでしたが、バイトで遊べない日もしばしば。しかも家はオンボロの賃貸アパート。しかも原付で通学していました。そしてバイトをして、めっちゃ必死に働いているのに、友達よりも月に使えるお金は少なかった。
なぜなら、奨学金だけでは授業料が払えず、それに充てがうためにお金を貯めなければいけなかったからです。
正直僕は友達に対し、「親に買ってもらった車を、あたかも自分のものみたいに言いやがって。親のスネなんてかじってんじゃねーよ!」くらいに思っていました。まぁ今思えば完全に妬みですね。
そして、僕の人生を明らかに変えた出来事に出会いました。
すねかじりは人間のクズだ…
僕はそんなこんなで友達と普通に仲良くはしていたのですが、やっぱり時々妬んでいたんです。
やっぱり、車を持っている友達を見て、「車いいなー、羨ましいなー」と思っていたんです。
なので僕は必死にバイトをして貯金して、やっと車を買うことができたんです。
しかも自分のお金で!
25万円のオンボロの軽でしたが、当時は初めての車でしたし、何より周りの友達が親に買ってもらっていることに対し、自分で買えたことはかなりの自信になりましたし、「これで彼女ともデートに行ける!」と思って、普通に嬉しかったです。
で、次の日初めて自分の車で大学へ行きました。そして、友達に自慢しようと思い、車を見せたんです。
そしたら友達たちは
「ぷぷっ。何そのオンボロ、だっせーwww」「え、これちゃんと走るの?www」と、めちゃくちゃバカにしてきたんですね。
内心「お前らの乗ってるのは親に買ってもらった車だろ。スネかじってるくせに調子のんな。ぶっとばすぞ。」と思い、正直キレそうでしたが、「いや、もう俺は大人だし、仲良くしてもらってるし、笑ってごまかそう。」そう心の中で考え、「そうだよね!ダッセーよなこれwww」と、無理やり笑ってごまかしました。ただ、目は曇っていたでしょう。
まぁ、でも結局当時の彼女に愚痴りましたけどね。笑
で、僕はその当時付き合っていた彼女にまで妬んでいました。彼女もまた、ちゃんとご両親がいらっしゃる家庭で、車を買ってもらったんですね。しかも大学生にしてはかなり贅沢なやつを。
んで、僕は言ってしまっていたんです。
「お前さぁ、親のスネかじってんじゃねーよ。」と。
それが原因でかなり喧嘩にもなりました。
僕は自分がお金がないことで惨めになる事が嫌で、自分を必死で育ててくれた母ちゃんを否定したくなくて、必死で自分を肯定し続けました。
「俺は自分で何でもやって、えらいんだ。周りの奴らはただの甘ったれで、すねかじりで、ゴミ野郎どもだ」と。
そしてその彼女とは何だかんだ仲が悪くなり、僕は結局振られてしまいました…。
地獄のキャンパスライフへ
ただ、現実はかなり厳しく、大学にいると「自分はお金がない…」ということを知らしめてくる出来事がバンバン目の前に襲いかかってきました。
周りを見渡せば、お金に困っている人なんて1人もおらず、お金のことなんて気にせずにヘラヘラ遊んでいるやつばかり。
ちゃんと両親がいて、お父さんがしっかり稼いでいて、何でも好きなものを買ってもらっている友達ばかり。
大学生ごときでヘラヘラとスポーツカーに乗り回しているやつ、生意気に同棲している奴らもいる。
「この大学の奴らはイかれてる…」、そう思っていました。
そして僕は気づきました。
「俺はコンプレックスの塊だ…」
僕は、自分が母子家庭でお金がなくて貧乏な事がめちゃくちゃコンプレックスになってしまいました。
「俺って何でこんなに金がないんだ…」
「親で運命決まってるじゃねーか…」
「全部あのクソ親父のせいだ…!」
こんな感じでめちゃくちゃ卑屈になっていました。
この時から僕は、お金に支配される人生に突入していったのでした。
第5話へ続く
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